シャンパンとスパークリングワイン
発泡系のアルコールの中でも、ビールやサワーよりおしゃれ感が漂うスパークリングワイン。
シャンパンは、その代表格といえますが、そもそもシャンパンとスパークリングワインにはどんな違いがあるのでしょうか。
今回はシャンパンとスパークリングワインの基本的な知識、さらにスパークリングワインを気軽に楽しむためのポイントをまとめてご紹介していきます。
シャンパンの基本
シャンパンとは、スパークリングワインの中の一つであり、材料的な違いはありません。
スパークリングワインは、発泡性ワインの総称です。
しかし、3気圧以上のガス圧を持ったものだけがスパークリングワインと呼ばれます。
それより気圧の低いタイプは、弱発泡性ワインです。
つまり、泡の量や飲んだときの口当たりで呼び方が変わります。
一方、シャンパンは
「フランスのシャンパーニュ地方産」
「1935年制定のAOCという、フランス国立原産地名称研究所が定める法律の条件を満たしている」
といった商品のみが名称を使うことを許されています。
シャンパンとスパークリングワインは、同じく葡萄を原材料として製造される発泡性ワインです。
しかし、シャンパンはその品質と産地の個性を守るために、今日に至るまで厳しく規定されています。
シャンパン・スパークリングワインの製法
シャンパン以外にも、スパークリングワインとして有名な製品は世界各地にあります。
例えば、フランスのヴァンムスー(Vin Mousseux)やクレマン(Cremant)、イタリアのスプマンテ(Spumante)、スペインのカヴァ(Cava)、ドイツのゼクト(Sekt)などが良く知られています。
このように、美味しいスパークリングワインはたくさんあり、その製造法は非常にバラエティ豊かで味わいも多彩です。
では、主な各製法について簡単に説明しておきましょう。
・瓶内二次発酵方式
シャンパン方式とも呼ばれる、最も手間と時間のかかる製法です。
樽やタンク内で一次発酵が行われた後、瓶詰め後に二次発酵がなされます。
スパークリングワインでも、比較的高級品に使われています。
・シャルマ方式
タンク内で二次発酵まで行う製法で、「密閉タンク方式」とも呼ばれます。
葡萄本来の味わいを残しながらも大量に製造できるため、スパークリングワインの普及に貢献しています。
・トランスファー方式
瓶内二次発酵方式と似ていますが、途中で圧力を加えたタンクに移し替えることで大量生産と時間の短縮を可能としています。
・炭酸ガス注入方式
葡萄の発酵の完了後に、強制的に炭酸ガスを注入する製法です。
品質を安定させながら、大量生産を可能にしています。
・田舎方式
発酵完了前に瓶詰めを行い、完成まで瓶内で発酵させる製法です。
昔ながらの製法ということで、「先祖伝来方式」とも呼ばれます。
スパークリングワインを楽しむために
発泡性のワインといえばシャンパンがあまりにも有名ですが、人によって好みはそれぞれです。
シャンパンは、厳しい管理下で製造・販売されており、価格は安くても4,000円以上するのが一般的。
しかし、人によってはきりりとした飲み口のシャンパンよりも、やや柔らかめのスパークリングワインが好き、ということもあります。
「気取らないごく普通のメニューに合わせたい」
「暑い日にちょっと発泡性アルコールと楽しみたい」
といったときなど、シチュエーションやメニューによって気軽にスパークリングワインを選んでみましょう。
イタリアの「スプマンテ」、スペインの「カヴァ」といったスパークリングワインは、初心者でも飲みやすく価格もお手ごろな製品が数多く出ています。
気軽に楽しめて失敗のない価格帯ということであれば、2,000円前後のものを選ぶと良いでしょう。
また、商品ラベルを見たときに、シャンパンと同じ製法の「瓶内二次発酵方式」という語句があれば、ある程度のレベルが保証されるはずです。
そうはいっても、良く分からない……というときには、遠慮なくお店で相談してみてください。
きっと、気分や好みに合わせたワイン選びの、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
まとめ
・シャンパンはフランス国の法律で厳密に規定され、区別されている
・スパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインは3気圧以上のガス圧
・発泡性ワインの製法は多彩で味わいも多種多様
・シャンパンが好みとは限らない
・分からないときにはお店に聞いてみよう
スパークリングワインの知識を得るほどに、いろいろな種類を味わってみたくなります。
気温の高くなる季節には、さわやかな発泡性のワインが特におすすめです。
最近は、日本国内でも質の良いスパークリングワインが、お手ごろ価格で手に入るようになりました。
特別な日には奮発してシャンパンを。
そうでない日も、スパークリングワインを気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
ぜひRIVERETでシャンパンやスパークリングワインを
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