ワイン初心者向け|ワインの開け方・注ぎ方・飲み方を分かりやすく解説
最近はレストランや居酒屋、自宅でも簡単に美味しいワインが飲める時代です。それでも、まだまだ「ワインは難しい!」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ワインが外国のお酒であったり、厳しい条件でランク付けされている飲み物であったりするため、ハードルが高く感じられてしまうのかもしれません。また、「日本のお酒とは、飲む方法が違うのかもしれない」と思っている方も少なくないでしょう。
しかし、本場ヨーロッパにおいては「ワインは楽しく気軽に飲めるもの」という位置づけにあります。確かに「正しい飲み方」とされる方法はありますが、あくまでもそれは楽しく、美味しく飲むためのものなのです。
そこで今回は「ワインの初心者」さんに向け、ワインの開け方・注ぎ方・飲み方を分かりやすく解説したいと思います。参考までに、ということで気軽にお読みいただければ幸いです。
ワインの正しい飲み方とは?
~美味しく飲むために~
ワインには「正しい飲み方」と言われている方法があります。「どんな方法でも、美味しく飲めればいい」という考え方もあり、もちろんその通りでしょう。しかし、正しいと言われる飲み方は、ワインの歴史の中で編み出された「最も美味しく飲める方法」でもあるため、知っておいた方がいいでしょう。また、少しかしこまったレストランでワインを飲む際にも、最低限のワインの知識があると安心です。
ワインの開け方
「ソムリエナイフ」を使っての開け方をご説明します。「ナイフ」とはいえ、コルクはスクリュー部分を使って抜きます。刃物の部分を使うのはキャップシールを剥すときだけです。テコの原理を利用してコルクを抜くので、強い力は不要です。
1.ナイフ部分を使ってキャップシールを剥す。
※サイドの「でっぱり」の部分に半周ずつ切り込みを入れ、切り込み部分からナイフを差し込み、上に向かって引っ張る。
2.スクリューを本体から出し、コルクの中央にスクリューの先端を当てる。
3.回しながらまっすぐに差し込み、3回ほど回す。
4.「フック」を瓶に引っ掛け、テコの原理でコルクを抜く。
5.瓶からコルクを抜くようにして、ナイフ全体を引っ張る。
フックがひとつのものは「シングルアクションタイプ」、ふたつのものは「ダブルアクションタイプ」と言います。ダブルアクションタイプは2段階に分けてコルクを引き抜けるため、あまり力を掛けずに抜くことが可能です。
コルクの栓が折れてしまった場合には?
コルクが途中で折れてしまった場合には、スプーンの柄など細い棒状のものを利用して瓶の中にコルクを押し込み、別の容器に入れ替えてから飲みましょう。入れ替えの際に茶こしやコーヒーフィルターなどを利用して、コルクの欠片を取り除いてください。
もっと簡単にワインを開けたい場合には?
「ソムリエナイフを使うのは難しそう」と思われた方は、「ワインオープナー」で検索してみましょう。スクリュープル、自動オープナー、レバー式・ウィング式など、さまざまなアイテムが見つかるはずです。それらすべてが「ソムリエナイフよりも簡単にワインを開けられるように」と開発されたものですので、ご自身がより使いやすそうなものを選んでみてください。
ワインの注ぎ方
では次に、ワインの注ぎ方を解説します。ソムリエは片手で注ぎますが、それはあくまでも訓練されている人の持ち方です。特に初心者の方は、瓶が落ちないように両手を使うようにしましょう。
1.底付近と下側を支えるようにして、瓶を両手で持つ。
2.ワインラベルが上を向くように傾けて、ゆっくりと注ぐ。
3.グラスの3分の1程度までワインを入れる。
※スパークリングワインの場合は2回に分けて注ぐ。
4.ボトルを回転させるようにして起こす。
ホストがテイスティングをしてから、ゲストにも注ぎます。その際には女性のゲストを優先しますが、女性が複数いる場合は年功序列を意識してみてください。
ワインの飲み方
ワインを注がれる側になる場合は、ビールなどとは異なり、グラスを持たずに注ぎ終わるのを待つようにしましょう。飲む際には、親指と人差し指、中指でグラスの脚(ステム)の部分を持つようにします。これは手の熱によってワインが温まるのを防ぐためです。
なお、ワインによっては2~3回グラスを回してから飲む「スワリング」を行うと、より香りが立つものがあります。ソムリエがいる場合はスワリングの必要があるか、あらかじめ尋ねてみてもいいでしょう。一方、ひとくち飲んでみて「これで十分美味しい」と思った場合や、スパークリングワイン、瓶でなくデカンタに入っているワインなどの場合には、スワリングを行わなくても大丈夫です。
まとめ
・ワインの正しい飲み方は「美味しく飲むための方法」のひとつであり、厳密に行わなければならないものではない
・ソムリエナイフやオープナーを利用すると、力を込めずに開けられる
・ワインを注ぐ際には瓶を両手で持ち、ラベルを上向きにして相手に見えるようにし、ゆっくりと注ぐ
・ワインを飲む際には親指と人差し指、中指でグラスの脚(ステム)の部分を持つようにする
以上がワインの「正しい飲み方」です。「案外簡単だった」というご感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。高級なレストランなどで飲む場合にはソムリエにお任せすればよいですし、わきあいあいとお酒を楽しむような場では、この記事でご紹介したような最低限のマナーで問題ありません。リラックスして、ワインそのものの味や香りを楽しんでみてください。
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