フランスワインとマリアージュの話
ヨーロッパを代表するワイン大国、フランス。国土全体でワインを生産しているため、産地の個性と多様性に富んだワイン作り出すことができ、品質の高さや知名度が世界トップクラスです。
美食の国でもあるフランスでは、「結婚」を意味する”mariage(マリアージュ)”という言葉で「料理とワインの相性の良さ」を表し、日々の暮らしでマリアージュな食事の時間を楽しんでいます。
今回はそんなフランスワインと、マリアージュのお話を。
フランスワイン
温暖で肥沃の大地を持つフランスはブドウの栽培に適した気候風土で、古くから厳しい規定を設けて世界トップレベルのワインを生産しています。主な産地は10箇所ありますが、その中で最も有名な産地がボルドーとブルゴーニュ。
この2つの産地は4世紀には銘醸地としてその地位を確率し、今では世界のワイン生産者のお手本やライバルになっているそう。
ボルドー
フランス南西部に位置し、仲吉商事のフランスオフィスがあるボルドーは、シャトーと呼ばれるワイン生産者が複数品種のブドウをブレンドしてワインを作っています。
シャトーごとにブドウのブレンドのノウハウが蓄積されており、ボルドーワインは酸味やコク、甘味の違う品種を織り交ぜて作られる複雑かつ奥深い味わいが特徴。
ボルドーワインはタンニンが豊富なブドウを使うため、熟成の過程でタンニンが結合してオリが発生します。そのため、ボトルをいかり肩の形状にすることでワイン熟成の過程で発生するオリをいかり肩の部分で停留させ、グラスに入るのを阻止しています。
グラスは舌の上にワインを広げることでタンニンの渋みを柔らかく感じられるよう、チューリップ型が主に使われます。
ブルゴーニュ
フランスの北西部に位置し、パリから2時間ほどで移動できるブルゴーニュは、ドメーヌと呼ばれる土地所有者が単一品種のブドウでワインを作っています。
単一品種で作られるため、ドメーヌの個性がワインにダイレクトに反映されるブルゴーニュワイン。ブドウは基本的にピノ・ノワール(赤ワイン)やシャルドネ(白ワイン)が使われ、すっきりとした味わいと芳醇な香りがブルゴーニュワインの特徴。日本で有名なボジョレー・ヌーヴォーも実はブルゴーニュで作られています。
ブルゴーニュにあるワインの貯蔵庫は狭く場所が限られており、ボトルを上下互い違いにコンパクトに収納するためにボトルはなで肩形状。
ワイングラスは上部が狭まるリム形状のものが主に使われます。この形状はワインを飲む際には顎を傾けさせ、酸味を感じる舌の外側にワインを広げないように工夫されており、芳醇な香りが特徴のブルゴーニュワインをより楽しむことができます。
ワインと食事のマリアージュ
ブルゴーニュやボルドーではワインの味わいの違いから、合わせる料理もまた変わってきます。
例えば、タンニンがしっかりしているフルボディなボルドー赤ワインは牛肉や赤身肉が、酸味がはっきりしたライトからミディアムボディのブルゴーニュワインには鶏肉や豚肉料理、魚介に合わせやすい、など。
とはいえ、味覚や好みは人それぞれ。ワインと料理の組み合わせを色々試してみて、自分なりの「マリアージュ」を見つけるのもワインの楽しみ方のひとつ。魚介や鶏肉など、さっぱりした料理に合う白ワインは、和食にもマッチするので意外な「マリアージュ」が発見できるかも。
ステイホームが続くこのご時世、家で自分だけのマリアージュを研究してみるのも楽しそうです。
食器とワインのマリアージュも
せっかくなので、食器もワインや料理に合わせて「マリアージュ」させるのはいかがでしょう。
お気に入りの食器やグラスで食べるワインと料理はまた格別。食事の時間がより楽しくなります。
RIVERETの竹食器はワイングラスやテーブルプレートもカバーしており、「ワインと料理と食器のマリアージュ」が楽しめます。
ぬくもりの感じられる竹素材。ガラス素材に比べて割れにくく、食洗機対応しているので使いやすさも抜群。
ポカポカ陽気の多いこの季節、持ち運びやすいのでピクニックやキャンプにもぴったりです。
たまにはゆっくり時間をかけて自分だけのマリアージュの時間を楽しんでみませんか。