ワインのためにうまれた酒器
ガラス製ではなく、天然素材の竹製だからこそ表現できる、RIVERETならではの味わいを伝える。
レストランやバーで飲むワインの味わいを自宅でも楽しみたい。そんな想いから、RIVERETではブランド創業時より、さまざまなワインが持つ個性をより惹きたてる「ワインのためのうつわ」を独自の視点から研究。
そもそもワイングラスといえばガラス製が主流であり、うつわの影響を受けやすいワインの繊細さは、ガラス以外の素材に適性を見いだせていないのが現実。しかしながら、天然素材である「竹」だからこそ表現できる味わいが必ずあるはずと考え、RIVERETならではのデザインと技術で、ワインのためのうつわを創り上げました。
まず、天然素材である竹によって作られるうつわの利点、それは熱の伝導率の低さ。竹は樹木と違い、草や葉と同じ導管というストロー状の管が一直線の束になり形成されており、断熱材の役割を果たしています。
つまり、ガラスや陶器と比べ、うつわ自体の温度が安定しており、そそがれるワインが外気の温度に左右されにくいということ。ワイン本来の味わいを邪魔することなく、より最適な状態を長く保つことができると言えます。
ワインのためのうつわ
味の印象というものは、少なからず視覚・触覚からも影響を受けるもの。ガラスと天然素材では、色合いや雰囲気の差はもちろん、口や手に触れた時の「硬さ・質感・ぬくもり」に大きな差があります。ぬくもりや柔らかさという感覚的な部分にも、「味わい」の大事な要素が含まれています。
イタリア料理店「Waina」世古シェフからRIVERET竹製グラスの印象をお伺いしました。RIVERETの天然素材グラスならではの味わいの良さを伝えていただいております。
味のやさしいメルロの場合、やさしさとまろやかさはそのままに、風味と味わいが凝縮され、タンニンのほどよい渋みとメルロ本来のアロマが引き立つ印象に。ロッソディモンタルチーノでも、カドが取れて味が際立ち、余韻がスッと消える。デキャンタージュ(グラスを回し空気を含ませる)がグラスの中で自然とされている感じがするため、抜栓して注いだすぐの段階で、ワインの美味しい状態を作り上げている印象がある。ワインにとても適したグラスと言える。
フルーティで辛口なシャルドネの場合、シャープなアタックにまろやかさと深みが加わり、より余韻が残りやすい印象に。口あたりがよりやさしくなり、えぐみが抑えられまろやかになる。シャルドネは酸味が非常に大事であるが、まろやかでありながら酸味もしっかりと残り、コシがある。こちらも同様にデキャンタージュをしない状態でも、ほどよく空気と交わる印象がある。香りがしっかりとたち、良い意味でカドが取れた味わいになっている。
スパークリングワインは、泡がきめ細やかになり、まろやかで口あたりの刺激がすっと優しくおさまる印象に。ふたくち目あたりである程度ガスがおさまっていても、しっかりとガスが感じられ、かつクリーミーさが増す。泡でやさしく包みこむような口あたりになり、香りもしっかりと広がる印象。特に竹のグラスを冷やしてから飲むと、スパークリング系の特徴がさらに際立つ。
イタリア現地で直接ワインの仕入れを行う「日本オーダーメイド企画」 梶田氏からRIVERET竹製グラスの印象をお伺いしました。RIVERET天然素材グラスへの率直な意見を伝えていただいております。
ガラス製と違い、側面からワインの色合いを確かめる事はできないが、ぶどうの品種それぞれの色合いの違いは竹製のグラスでもはっきりと確認することができる。スパークリング系等で強い泡の刺激が好きな人はガラスの方が良いかもしれない。ただ、そそいですぐにガスが落ち着き、やさしい泡を持続させているため、香りの広がりがわかりやすい。舌あたりは味覚にとって非常に重要な要素。天然素材のやさしい質感が舌あたりを滑らかにし、まろやかさを感じる。ガラス製の場合、舌あたりの硬さと冷たさが味の邪魔をする場合があるため、シーンや選ぶワインによっては非常に味わいを高めてくれる。
もちろんこれは、一意見であり、ガラス製以外の食器でワインを飲むことは、好みが大きく分かれる部分であるかもしれません。「シーンに合わせてガラスと天然素材を使い分ける」という楽しみ方によって、ワインの嗜好の幅がさらに広がっていくのではないでしょうか。